フォークミー!はクラウド設計の前後工程(準備、レビュー、再利用)で生じる、コスト増大リスクを低減します。
204倍
のコストが発生する
前後工程の問題
確認不足
設計の準備に際してプロジェクトオーナーや企画者が、クラウドの利用要件を的確に指示できるとは限りません。
「いい感じの性能」や「普通のコスト」といった曖昧な要求を受け流してしまった場合、高負荷によるシステムダウンや予算超過でサービス影響が生じます。
また見積根拠や処理範囲など、前提条件の提示には労力がかかります。その労力を惜しむと、サービス影響の見逃しはもとより、問題発生時に責任の所在をめぐるトラブルにも発展します。
結果、それらを原因とした運用開始後の修正には、200倍のコスト※が必要になります。
資料過多
要件の確認やレビューで関係者と情報をやり取りする時、最初から必要な情報を見越して、資料を最適化するのは大変です。かといって場当たり的に資料を用意すると、無駄に似たような資料を作ったり、細切れの補足資料が生じます。
結果、設計用ドキュメントに比べて生産性が34%※に低下する要件定義用ドキュメントを増やし、2.9倍のコストを失うことになります。
属人化
設計の情報を整理する際、他案件での情報流用まで考慮するのは大変です。
よってそれらは大抵、案件固有の情報としてフォルダの奥にしまいこまれます。ともなって、案件を横断した情報インデックスは限られた担当者の脳内にしか残らず、組織の学習が進みません。結果、全体平均の1.3倍※とされるIT人材の採用コストが生産性の維持に不可欠となり、プロジェクト按分コストもそれに比例することになります。
問題解決の鍵は、型化
確認作業を型化
確認不足をなくすには、準備段階で使うヒアリング項目の整備、レビュー段階で使う前提条件を示す数値指標の整備が効果的です。
ヒアリングについては、あらかじめ決められた質問項目に沿うことで、担当者のスキルに依存した要件の聞き洩らしがなくなります。さらにそれらの項目がプロジェクトオーナーや企画者が答えやすい、あるいは設計者がフェルミ推定しやすい粒度に調整されていれば、不確実な内容があっても一定の水準で推測できるようになります。
また前提条件の提示については、あらかじめ決められた数値指標を用いることで、担当者のスキルに依存した説明不足が避けられます。さらにそれらが測定可能な数値であれば、
問題発生時にそれが責任を負うべき設計上の約束の範囲かどうかを、切り分けできるようになります。
資料作業を型化
無駄な資料を減らすには、資料フォーマットの整備が効果的です。
あらかじめ決められたフォーマットに従って資料を作成することで、担当者のスキルに依存した記載不足で追加資料が必要になったり、記載過多で無用な労力を費やすことがなくなります。またそのフォーマットが様々な用途に共通した情報を含むよう調整されていれば、用途別に似たような資料を生み出す無駄も避けられます。
情報管理を型化
貴重な設計情報を属人化せず横展開するには、情報を記録するデータ形式の整備が効果的です。
案件や担当者によるデータ形式のばらつきを回避することで、案件を横断した情報の検索、再利用が容易になります。
またその形式がJSON/YAMLといったコードであれば、特定ツールへの依存や図表等にともなう表現のゆらぎも抑制でき、情報の埋没が避けられます。
フォークミー!の型化機能が、その問題を解決します。
設計の前後工程(準備、レビュー、再利用)は重要
設計の前後工程を改善する効果は、コスト増大リスクの低減にとどまりません。開発者が持つ技術と生産性の真の能力を引き出し、品質と工期を最適化します。
なぜなら前後工程での手探りや手戻りがなければ、開発者が技術タスクに集中できるからです。クラウド技術が高度化する中、私たちはその必要性が一層増していると考えています。